技術情報詳細

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技術情報詳細
登録番号 1229 登録年月 2020/10

開発年 2014年 更新年月 2024/02
技術名称 潤滑油やグリースの分析によるポンプ設備の機能診断システム
登録会社名 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
開発会社名 国立研究開発法人 農研機構 農村工学研究部門
技術の要約 ポンプ設備の回転部から潤滑油やグリースを採取・分析することによって、設備を分解することなく、劣化状態を定量的に診断する。
技術分野
  1. メイン分野
  2. 施設の機能診断
  3. その他機能診断
  1. サブ分野1
  2. 機械設備
  3. 用排水ポンプ設備
技術の概要 ポンプ設備では、滑動を良くするために、軸受や減速機などの回転部に潤滑油やグリースが使用されています。その回転部から潤滑油やグリースを採取・分析し、油中に含まれる金属摩耗粒子の量や形態などの情報を用いて、ポンプ設備を機能診断する技術です。
潤滑油やグリースの物理的性状が劣化すると、ポンプ設備の性能低下を引き起こす要因となり、必要な水量をポンプで送ることができなくなります。そこで、潤滑油やグリースの酸化劣化と水分混入を測定して劣化度を評価する携帯型測定装置を開発しました。併せて、潤滑油やグリースの汚染状態と、機器の摩耗状態を評価する携帯型測定装置を開発しました。
これら携帯型測定装置を用いて、施設の管理者自らが行う簡易診断を一次診断とします。一次診断の結果、異常ありと診断されれば、専門の分析機関に詳細な二次診断を依頼し、二次診断の結果を踏まえ、機械設備会社に異常箇所の分解点検・補修を依頼する機能診断システムです。
開発の
趣旨・目的
携帯型測定装置は小型軽量であり取扱いが容易なため、ポンプ設備の日常点検の中で、油分析に関する専門知識がなくても、潤滑油やグリースの劣化状態などを現地で瞬時に評価することができます。
ポンプ設備の劣化が致命的な故障に至る前に異常を検知して、突発的な故障リスクを低減することができます。
適用範囲
(適用条件)
潤滑油やグリースを用いる機械設備は全て対象となるので、幅広い分野での利用が期待されます。
構造・材料諸元/
製品仕様
携帯型測定装置
・赤外線で診る油の劣化状態  : Lube MATE、測定油量1ml/回
・光の同期で診る油の汚染状態 : Particle MATE Batch、測定油量8ml/回
・光と陰で診る設備の摩耗状態 : Wear MATE EYE、測定油量3ml/回
特徴
(メリット)
一次診断は、施設の管理者自らが日常点検のなかで簡易診断できることから、ポンプ設備の維持管理費節減に大きく貢献します。
二次診断の結果から、ポンプ設備の劣化部位や異常箇所を特定したうえで補修を行うことが可能となり、高い費用をかけて全ての設備をオーバーホールする従来方式からコストを大幅に低減することができます。
特徴
(デメリット)
 
採用実績
採用実績合計 13 件 農業農村整備事業 6 件
その他事業 7 件
  • 農業農村整備事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    関東農政局土地改良技術事務所 2019 年度 埼玉県 令和元年度農業用施設機械設備保全対策工法活用検討業務
    近畿農政局淀川水系土地改良調査管理事務所 2019 年度 京都府 令和元年度国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業巨椋池地区ポンプ設備診断技術検討業務
    関東農政局土地改良技術事務所 2018 年度 埼玉県 平成30年度農業用施設機械設備保全対策工法活用検討業務
    沖縄総合事務局 2017 年度 沖縄県 平成29年度土地改良総合事務所保全整備機器購入
    東北農政局北奥羽土地改良調査管理事務所 2023 年度 青森県 令和5年国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業 津軽北部地区ポンプ設備費分解診断調査業務
    近畿農政局淀川水系土地改良調査管理事務所 2020 年度 京都府 令和2年度国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業 巨椋池地区ポンプ設備診断技術検討業務
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    静岡県西部農林事務所 2023 年度 静岡県 令和5年度関東ブロック土地改良施設設備の整備補修事例検討会「簡易潤滑診断の実演」
    静岡県農地整備課 2022 年度 静岡県 令和 4年度 基幹水利施設ストックマネジメント(計画策定)静岡7期(西部)地区調査設  計委託その4
    静岡県農地整備課 2021 年度 静岡県 令和 3年度 県単調査(基本)新技術活用機械設備診断調査静岡地区業務委託
    静岡県農地整備課 2020 年度 静岡県 令和 2年度 県単調査(基本)新技術活用機械設備診断調査静岡地区業務委託
    静岡県農地整備課 2019 年度 静岡県 平成31年度 県単調査(基本)新技術活用機械設備診断調査静岡地区業務委託
    静岡県農地整備課 2018 年度 静岡県 平成30年度 県単調査(基本)新技術活用機械設備診断調査静岡地区業務委託
    静岡県農地整備課 2017 年度 静岡県 平成29年度 新技術活用機械設備診断調査業務
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 国立研究開発法人 農研機構 農村工学研究部門 E-mail(メイン) mitsuhi@naro.affrc.go.jp
    所在地 〒 3058609
    茨城県つくば市観音台2-1-6
    E-mail(サブ)
    TEL 0298387572
    担当部署 施設工学研究領域 施設保全グループ FAX 0298387680
    担当者 森 充広 URL http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/nire/index.html
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
携帯型測定装置の開発は、農業用ポンプ設備の機能診断技術の適用を促進することを目的とし、農林水産省農村振興局・官民連携新技術研究開発事業「トライボロジーを活用した農業用揚排水機の機能診断技術開発(平成24年~26年)」において、トライボテックス(株)と共同研究を行った成果の一部です。
携帯型測定装置についての詳細な情報は、トライボテックス(株)に問い合わせ願います。
サポート体制  不明な点などありましたら、上記までご連絡ください。  技術的問い合わせについては、農研機構 農村工学研究部門 施設工学研究領域 施設保全 グループまでお問い合わせください。
特許

登録有

登録番号 第 5938620 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他