技術情報詳細

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技術情報詳細
登録番号 0274 登録年月 2017/09
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開発年 2004年 更新年月 2017/09
技術名称 おさかなステーション
登録会社名 福井県土地改良事業団体連合会
開発会社名 福井県土地改良事業団体連合会、株式会社ベルテクス
技術の要約 コンクリート三面水路に魚類を主とした水生動物の住処としての空間を設けた生態系保全を目的とした魚巣桝。プレキャスト製品のため、環境への配慮だけではなく、工期短縮・省力化が可能。
技術分野
  1. メイン分野
  2. 環境配慮対策
  3. 生態系保全対策
  1. サブ分野1
  2. 土木工事(施設別)
  3. 水路工
  4. 用水路(開水路)
  1. サブ分野2
  2. 土木工事(施設別)
  3. 水路工
  4. 河川及び排水路
  1. サブ分野3
  2. ほ場整備・営農施設
  3. 水田魚道
技術の概要 ①水路内の淀み
 渇水期・非灌漑期において、魚類の生活水深が確保され、淀み水深をH=50cm以上とすることで鳥害(サギなどの外敵)を回避する。
②遊泳力の弱い魚への配慮
 流れが速い水路でも、遊泳力の弱い魚の生息空間を確保するために、上流側の直壁に「うろ」を設置することで静穏域を形成する。
③適度な土砂堆積
 下流側をスロープ形式とすることで、順流域では流水による掃流効果が土砂に作用し、逆流域では水の渦が発生するので、その掃流効果により底版に適度に土砂が堆積される。この構造により、従来の泥溜枡とは異なり、適度に土砂が流されやすい構造となっている。また、タナゴ類が産卵する二枚貝の生息を確保できる。
④底面部はポーラスコンクリート
 田んぼの魚であるメダカ、ギンブナ等の産卵のための水草や、餌となる藻類が付着できるように、底面部はポーラスコンクリートとする。
⑤新鮮な伏流水の供給
 渇水期・非灌漑期においても水棲生物の生息空間を確保するため、うろ周辺部にウィープホールを設置し、伏流水を供給できるようにする。被圧水は、堆積した土砂の掃流効果が期待できるとともに、おさかなステーション内部に新鮮な伏流水を供給できる。
開発の
趣旨・目的
 農業水路において、近年、減少している魚類などの水棲生物を対象に、生息環境の再生・保全を可能にする工法である。農業水路に三面張コンクリート水路が普及した結果、維持管理が軽減され、効率の良い通水が可能となった。
 一方、水棲生物にとっては産卵場や越冬場といった生息空間が奪われる結果となり、生息環境は悪化している。この様な状況を改善するため、コンクリート水路において、年間を通して、水棲生物にとって良好で安全な生息環境を創出することを目的としている。
適用範囲
(適用条件)
 土地改良法の一部改正、自然再生推進法の制定等により「生態系への配慮」が求められている農業用水路に適用できる。
  ①水路構造:コンクリート水路、ブロック積水路、石積水路など。
  ②水路規格:小断面から大断面まで適用できる。
  ③設置間隔:生態系調査により決定することを原則とする。
  ④礫が流下する水路では、うろ部の閉塞の可能性がある。
構造・材料諸元/
製品仕様
・プレキャストコンクリート
・水路幅1000の狭い水路にも、幅500程度の本製品が設置可能。
・パーツの最大重量730kg
特徴
(メリット)
①施 工 性 :二次製品によるドライ工法で、工期短縮と省力化が図れる。
②用地条件 :従来の水路拡幅型ワンド工法に比べて、用地幅の制限が少ない。
③既設利用 :既設水路の一部に設置するだけでもよい。
④コ ス ト:全面改修による環境保全工法と異なり、局所的に設置するだけで保全効果を発揮し、経済性に優れる。 複雑な形状のため、現場打ちでの構築に比べて経済的である。
⑤付帯施設 :以下の施設をオプションとして組合せるとより効果がある。
       ・越冬用ピット:魚類の冬越し、産卵および生息空間の拡大
       ・保安設備:深み部の予知(危険注意看板・水難防止用フロート等)
       ・階段工:親水施設としての利用
       ・小規模魚道:水田やビオトープとの連続性を確保
       ・排泥用堰板:うろ内の排泥作業の簡易化・効率化
特徴
(デメリット)
 
採用実績
採用実績合計 18 件 農業農村整備事業 15 件
その他事業 3 件
  • 農業農村整備事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    福井県奥越農林総合事務所 2013 年度 福井県 経営体育成基盤整備事業 明後地区
    山形県置賜総合支庁 2010 年度 山形県 経営体育成基盤整備事業 下九野本地区
    福井県丹南農林総合事務所 2009 年度 福井県 経営体育成基盤整備事業 池田谷口地区
    福井県丹南農林総合事務所 2009 年度 福井県 中山間地域総合整備事業 河和田地区
    福井県 おおい町 農林水産課 2009 年度 福井県 中山間地域総合整備事業 名田庄地区
    中国四国農政局斐伊川沿岸農業水利事務所 2008 年度 島根県 斐伊川沿岸農業水利事業 砂川用水路
    中国四国農政局斐伊川沿岸農業水利事務所 2007 年度 島根県 斐伊川沿岸農業水利事業 砂川用水路
    福井県 嶺南振興局農村整備部 2007 年度 福井県 経営体育成基盤整備事業 小浜東部地区
    福井県南越農林総合事務所 2007 年度 福井県 経営体育成基盤整備事業 乙坂今北・落井地区
    福井農林総合事務所農村整備部 2007 年度 福井県 経営体育成基盤整備事業 川西中部2期地区
    福井県 嶺南振興局二州農林部 2006 年度 福井県 田園自然環境保全整備事業 莇生野地区
    福井県 嶺南振興局二州農林部 2006 年度 福井県 かんがい排水事業 美浜中央地区
    加賀市土地改良区 2006 年度 石川県 土地改良施設維持管理適正化事業 箱宮地区
    福井県 大野市 2005 年度 福井県 県単小規模改良事業 第2工事 川合用水
    福井県福井農林総合事務所 2004 年度 福井県 かんがい排水事業 足羽頭首工地区
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    NEXCO中日本(株) 2021 年度 静岡県 新東名高速道路ぐみ沢下~川島田地区側道整備工事
    兵庫県 丹波篠山市 地域整備課 2020 年度 兵庫県 市道中央地区農工団地線道路新設工事
    福井県 高浜町 2010 年度 福井県 河川環境整備事業 みだ川地区
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 ベルテクス株式会社 E-mail(メイン) ko-doda@vertex-grp.co.jp
    所在地 〒 9188152
    福井県福井市今市町66号20番地の2
    E-mail(サブ)
    TEL 0776383804
    担当部署 設計部 第2設計室 FAX 0776383752
    担当者 堂田 耕司 URL http://www.midorinet-fukui.jp/ http://www.vertexgrp.jp/
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
詳細は上記の連絡先までお問い合わせください。
サポート体制 詳細は上記の連絡先までお問い合わせください。
特許

登録有

登録番号 第 3748878 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
商標登録 登録番号 第4913440号
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他