技術情報詳細

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技術情報詳細
登録番号 0392 登録年月 2018/05

開発年 1996年 更新年月 2024/12
技術名称 エコサイクル緑化工法
登録会社名 ライト工業株式会社
開発会社名 ライト工業株式会社
技術の要約 伐採木・抜根材等によるリサイクル緑化工法。
技術分野
  1. メイン分野
  2. 土木工事(施設別)
  3. ダム
  4. その他
  1. サブ分野1
  2. 建設副産物
  3. 建設発生木材
  1. サブ分野2
  2. 土木工事(施設別)
  3. 農道(道路)
  4. 道路
  1. サブ分野3
  2. 土木工事(共通)
  3. 法面工・擁壁工
  4. 植生工
技術の概要  現場内で発生した伐採木・抜根材を、のり面緑化用の生育基盤材として有効利用し、緑化・自然回復を図る工法として開発した。
 工法名は、元々は大地(地球)資源の利用後の形態である廃棄物を自然(生態系)の循環の元となる「土壌」としてのり面に還元し自然回復を図ることからエコサイクル(Eco Cycle:生態系への循環)とした。
 本工法は、(財)土木研究センターにおいて環境負荷の軽減技術、自然との共生を可能にする技術として建設技術審査証明を取得している(平成19年3月更新)。
 さらに、グリーン購入法の特定調達品目「伐採材又は建設発生土を活用した法面緑化工法」に該当する。
開発の
趣旨・目的
 循環型社会や低炭素社会の実現が求められる中で、場内で発生した伐採木・抜根材を、場内でリサイクルし、のり面緑化・自然回復を図る工法である。
 既存のバーク堆肥などの購入材を用いた植生基材吹付工では、高い材料費や別途に事業内で発生した伐採木・抜根材の処分費がかさみ、さらに場外運搬や処理に伴う二酸化炭素を排出する問題があった。
 また、従来の生チップや堆肥化物を使った生育基盤は、植物の生育性や耐侵食性、のり面での安定性に問題があった。
 本工法は、植物の生育障害を防ぎ、保水性・保肥性を向上させ、生育基盤の安定性を高める熟成調整・保水材(粘土鉱物)や、養分供給のための添加材等を配合することにより、これらの問題の解決を図った工法である。
適用範囲
(適用条件)
①.適用対象
・農業用道路・林道・ダム・ため池・農用地造成の切土・盛土のり面緑化工事
・既設モルタル・コンクリート面の緑化工事
・積雪寒冷地のり面緑化工事 ・木本類や草本類の導入を図るのり面緑化工事
・自然侵入促進工(生育基盤造成のみの無播種施工)
②.現場条件
・のり面勾配:5分(63度)まで
・最大のり面高:人力吹付は100m程度まで
③.リサイクル材料
・有機質系:伐採木・抜根材(生チップまたは堆肥化物)、刈草・剪定枝、解体木材(木炭)、下水汚泥(造粒物)、畜産廃棄物、廃プラスチック類など
・無機質系:アスファルト破砕物、コンクリート破砕物、貝殻粉砕物、ガラスビン粉砕物、浄水場の沈泥、石炭の焼成殻、パルプスラッジなど
・伐採木・抜根材は発生した場内又は中間処理施設等での粉砕処理のどちらも可能。
・発生材のない事業の場合や発生材量が必要量に満たない場合は、購入した生チップ又は堆肥化物等を主とした安価な生育基盤材「エコサイクルソイル」による施工も可能。
構造・材料諸元/
製品仕様
図表・写真の「構造・材料諸元/製品仕様」を参照してください。
特徴
(メリット)
1.吹付ロスの減少
 熟成調整・保水材の懸濁液をノズル付近で添加する吹付方式のため、吹付時のリバウンドロスの低減が図れ、既存の植生基材吹付工の吹付ロス30%のところ、当工法は20%としている。

2.生育性の向上
 熟成調整・保水材などにより基盤の保水性・保肥性を向上させたため、生チップや堆肥化物を用いた際に生じやすい生育障害を回避できる。木本類や草本類による緑化ができ良好な生育が望める。

3.リサイクル・CO2削減
 事業に伴い発生した伐採材リサイクルによるCO2削減、廃棄物処理費の削減、環境負荷の低減が図れる。

4.耐侵食性の向上
 圧縮空気により約60%に圧密(プレス)し造成することにより岩盤のり面やモルタル面でも侵食されない基盤の造成ができる。さらに熟成調整・保水材などにより生育基盤の安定性を高めたため、人工降雨試験でも耐侵食性に優れていることを確認している。
特徴
(デメリット)
 
採用実績
採用実績合計 522 件 農業農村整備事業 41 件
その他事業 481 件
  • 農業農村整備事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    北陸農政局 佐渡農業水利事業所 2009 年度 新潟県 外山ダム4号土捨て場法面保護工
    緑資源機構近畿北陸整備局南丹建設事務所 2009 年度 京都府 19南丹園八1工区農用道その2工事に伴う法面保護工事
    愛知県新城設楽農林水産事務所  2009 年度 愛知県 広域営農団地農道整備事業 奥三河2期地区1-2工区付帯工その8工事
    緑資源機構東北北海道整備局 2008 年度 福島県 19郡山農用道2工区その1工事
    岐阜県 郡上農林事務所 2007 年度 岐阜県 郡畑第8号 上野地区2号排水路工事
    岐阜県 恵那農林事務所 2007 年度 岐阜県 県営中山間地域農村活性化総合整備事業 明智地区農道(馬坂)第6期工事
    秋田県仙北地域振興局農林部 2006 年度 秋田県 明光沢地区ふるさと農道緊急整備事業に伴う緑化工事
    秋田県由利地域振興局農林部 2006 年度 秋田県 川口地区ため池整備・ため池第28061号工事に伴う法面保護工
    東北農政局大崎農業水利事務所 2005 年度 宮崎県 平成17年度岩堂沢ダム右岸付替林道(その4)工事
    北陸農政局 柏崎周辺農業水利事業 2004 年度 新潟県 柏崎周辺(二期)農業水利事業後谷ダムその1工事
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    新潟県柏崎地域振興局 2021 年度 新潟県 鵜川ダム本体建設工事
    新潟県柏崎地域振興局 2019 年度 新潟県 鵜川ダム本体建設工事
    国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所 2018 年度 宮城県 登米沢地区下部工工事
    新潟県 柏崎地域振興局 2016 年度 新潟県 鵜川ダム本体建設工事
    国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所 2016 年度 宮城県 国道45号 唐桑トンネル工事
    川崎市 2016 年度 神奈川県 早野聖地公園中の谷の杜北側尾根壁面型墓所第一期ほか整備工事
    国土交通省 東北地方整備局 南三陸国道事務所 2014 年度 岩手県 要谷北地区道路改良工事
    国土交通省 九州地方整備局 佐賀国道事務所 2014 年度 佐賀県 佐賀497号左り平下地区外改良工事
    青森県 三八地域県民局 2014 年度 青森県 栃棚手倉橋線道路改良(交安)工事
    福岡県 五ヶ山ダム建設事務所 2013 年度 福岡県 五ヶ山ダム堤体建設工事
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 ライト工業株式会社 E-mail(メイン) gijyutsu@raito.co.jp
    所在地 〒 1028236
    東京都千代田区九段北4-2-35
    E-mail(サブ)
    TEL 0332652454
    担当部署 防災技術部 FAX 0332643402
    担当者 池田 桂 URL http://www.raito.co.jp/project/doboku/norimen/ryokka/ecocicle.html
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
エコサイクル緑化工法は、発生材をリサイクルした緑化工法であり、伐採木・抜根の破砕・堆肥化物を主体とした「Wチップエコサイクル工法」と伐採木・抜根の粉砕物を主体とした「アットリサイクル工法」がある。
<施工条件>施工面積:1,000㎡、勾配:1:1.0(45度)、垂直高40m未満、吹付厚:3cm、5cm
●Wチップエコサイクル工法(伐採木・抜根の粉砕・堆肥化物主体)
①吹付厚3cm:4,039円/㎡②吹付厚5cm:4,949円/㎡
●アットリサイクル工法(伐採木・抜根の粉砕物主体)
①吹付厚3cm:3,870円/㎡②吹付厚5cm:4,668円/㎡
※法面清掃工は刈り払い、浮石等の除去とし、残土処理や切土は含まない。材料費の生育基盤材は、一次粉砕物で支給、二次粉砕、堆肥化、篩分け、袋詰めの材料調整費を含む。
詳細は上記または全国支社支店営業所まで、ご相談下さい。
サポート体制 問合せ窓口:ライト工業㈱全国支社支店営業所
特許

登録有

登録番号 第 2998063 号

登録番号 第 3818576 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
NETIS(国土交通省新技術情報提供システム) 登録番号 KT-990055-V
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他