技術情報詳細

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技術情報詳細
登録番号 0393 登録年月 2018/05

開発年 1997年 更新年月 2024/12
技術名称 NSDシステム
登録会社名 ライト工業株式会社
開発会社名 ライト工業株式会社
技術の要約 無足場による補強土削孔システム。
技術分野
  1. メイン分野
  2. 土木工事(施設別)
  3. 農道(道路)
  4. 道路
  1. サブ分野1
  2. 土木工事(共通)
  3. 法面工・擁壁工
  4. 法枠工
  1. サブ分野2
  2. 土木工事(共通)
  3. 法面工・擁壁工
  4. アンカー工
技術の概要  NSD(Non Scaffold Drilling)システムは、仮設足場を必要としない削孔システムの総称であり、以下の4工法から構成される。
①クライミングドリル工法
 短尺削孔用に開発したクライミングドリル工法は、可動式レ-ル上を移動する機構となっている点に特長があり、移設時間が大幅に短縮できる。対象となる斜面はレ-ルの設置が可能な、表面保護工(吹付けのり枠・モルタル・コンクリ-ト吹付け)の施工が実施されている斜面に限定されるが、該当する斜面では全体工程の短縮が可能である。
②ラダードリル工法
 ラダードリル工法は、法枠に固定した専用ラダーを使用し縦移動、横移動が自由に行え、直線用ラダーと曲線用ラダーを組み合わせて使用することで法面上の障害物、小段部もスムーズに移動ができる。またドリルの上下にはウインチを使用する。ラダードリルはセンターホールドリフタ方式を採用した軽量型の削孔機で、ガイドセルが短く狭隘な場所でも施工が可能で、2.5m程度の削孔をロッドの継ぎ足しなしに一気掘りで施工が行える。
③スカイドリル工法
 スカイドリル工法は、クレ-ンやバックホウのブ-ム先端に削孔機(スカイドリル機)を装着し、削孔するシステムである。これらのベ-スマシンに削孔機を取り付けることにより、ブ-ム旋回範囲内での円滑な移設・削孔が行え、ブ-ムのフィ-ド圧の利用によって特別な反力装置を不要とした。削孔長は5.0mを標準としており、伸縮タイプのガイドセルを用いることでと8.0mの削孔も可能である。
④ハングドリル工法
 ハングドリル工法は、スカイドリル工法の適用が難しい、高所や道路下の斜面といった、クレ-ンなどのブ-ムが届かない所での施工が可能である。2重管削孔が可能な油圧式ドリフタ-(NS-2525)を搭載した構造の削孔機をクレ-ンで吊り下げた状態で使用する。このドリフタ-搭載により崩壊性地盤への適用も可能となり、より汎用性の高い削孔システムといえる。
開発の
趣旨・目的
 切土補強土工を施工するにあたり、従来の技術では足場上に削孔機を載せて削孔する方式であった。この施工方法であると、足場が施工できない箇所では施工が困難となるため、無足場による切土補強土の削孔技術を開発する。
適用範囲
(適用条件)
①クライミングドリル工法
地山の状態 不陸の激しくない法枠(凹凸の激しい所には不向き)
斜面勾配 1:0.3程度まで
削孔径 φ42~65mm
限界削孔長 ≦3.0m

②ラダードリル工法
地山の状態 法枠が施工してある斜面
斜面勾配 1:0.6程度まで
削孔径 φ65, 90mm
限界削孔長 ≦8.0m
ガイドセルが短いので狭隘な場所での施工が可能で、2.5m程度の削孔をロッドの継ぎ足しなしに行える。また、特殊ビットを使用することで、崩壊性地盤に対しても施工が可能である。

③スカイドリル工法
地山の状態 不陸の激しくない斜面
法面勾配 1:1.0~1:0.2
削孔径 φ65、φ90(二重管)
限界削孔長 ≦8.0m
崩壊性地盤に対しては二重管削孔で対応が可能である。

④ハングドリル工法
地山の状態 法枠施工箇所を基本とする。
法面勾配 制限なし
削孔径 φ65~90
限界削孔長 ≦10.0m
スカイドリル工法では施工できない高所、道路下斜面にも適用が可能。二重管削孔により、崩壊性地盤にも対応できる。
構造・材料諸元/
製品仕様
図表・写真の「構造・材料諸元/製品仕様」を参照してください。
特徴
(メリット)
①経済性の向上
 足場が不要なため、足場施工の工費・工期が縮減される。また、足場架設が困難な現場においても、施工可能となる。
②安全性・施工性の向上
 足場架設が不要なことに伴い、従来において足場施工中に発生していた事故がなくなることにより安全性が向上する。
 施工性においても、足場上の削孔機の移動が無くなるので、施工性が向上する。
③多様な施工方法
 上述したように、様々な施工方法があるので、現場条件に応じて最適な工法を選択し、施工ができる。
 
特徴
(デメリット)
 
採用実績
採用実績合計 125 件 農業農村整備事業 3 件
その他事業 122 件
  • 農業農村整備事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    (独)水資源機構大山ダム 2009 年度 大分県 付替県道第18工区(その3)基礎工事に伴う法面保護工事
    (独)水資源機構大山ダム 2009 年度 大分県 付替県道第18工区(その2)基礎工事
    水資源機構徳山ダム建設所 2004 年度 岐阜県 徳山ダム堤体建設二期工事に伴う法面保護工事
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    北海道凾館建設管理部 2023 年度 北海道 八雲厚沢部線(防B地-60)工事(法面工)
    川俣町 2023 年度 福島県 中山工業団地拡充整備造成工事
    敦賀市 2023 年度 福井県 敦賀市一般廃棄物最終処分場建設工事(土木)
    神奈川県県西地域県政総合センター 2023 年度 神奈川県 令和4年度真鶴大猿山第3工区工事
    内閣府沖縄総合事務局 2022 年度 沖縄県 令和3年度恩納南BP2工区改良(その1)工事
    埼玉県東松山県土整備事務所 2022 年度 埼玉県 社資(改築)工事(法面工その1)
    内閣府沖縄総合事務局 2022 年度 沖縄県 令和3年度恩納南BP2工区改良(その2)工事
    国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所 2022 年度 福島県 塩ノ川第8砂防堰堤管理用道路整備外工事
    西日本高速道路㈱ 2022 年度 愛媛県 松山自動車道 明神山トンネル工事
    琉球大学 2021 年度 沖縄県 琉大病院(西普天間)基幹・環境整備(法面安全対策)工事
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 ライト工業株式会社 E-mail(メイン) gijyutsu@raito.co.jp
    所在地 〒 1028236
    東京都千代田区九段北4-2-35
    E-mail(サブ)
    TEL 0332652454
    担当部署 防災技術部 FAX 0332643402
    担当者 九田 敬行 URL http://www.raito.co.jp/project/doboku/norimen/jiyama/nsd.html
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
クライミングドリル工法 :40,000円/本
ラダードリル工法    :51,000円/本
スカイドリル工法 (二重管)   :66,000円/本
ハングドリル工法    :38,000円/本
※従来工法(軽量型ボーリングマシンによる削孔工と足場工):51,000円/本
詳細は上記連絡先または全国支社支店まで相談下さい。
サポート体制 問合せ窓口:ライト工業㈱全国支社支店営業所
特許

登録有

登録番号 第 1740302 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
NETIS(国土交通省新技術情報提供システム) 登録番号 KT-990295-V
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他