技術情報詳細

掲載されている技術情報は申請者により作成されたもので、(一社)農業農村整備情報総合センターは関知しておりません。
技術の詳細、見積り依頼等は以下の「連絡先」までお問合せください。
技術情報詳細
登録番号 1384 登録年月 2023/10

開発年 2017年 更新年月 2024/08
技術名称 ReBackシステム
登録会社名 株式会社タック
開発会社名 日本シビックコンサルタント株式会社、戸田建設株式会社、株式会社タック
技術の要約  本技術は、掘進停止時にも裏込め材を自動注入し、既に注入した裏込め材を加圧保持するシステムで、圧力低下が無く周辺地山の緩みを防止して沈下を抑制できます。
技術分野
  1. メイン分野
  2. 土木工事(施設別)
  3. 水路工
  4. シールド
技術の概要  従来、シールド工事の裏込め注入工は掘進停止時には実施せず、裏込め材の圧力低下に伴うテールボイド沈下に課題がありました。”ReBackシステム”(以下「本システム」)は、既に注入された裏込め材を加圧保持する技術で、通常の裏込め注入システムに新たなシステムプログラムを追加し、裏込め注入ポンプを自動制御します。
 本システムは、起動前にシステム設定圧の上限値と下限値を入力し、計測している裏込め材の圧力が下限値を下回ると裏込め材(A液+B液)またはA液(主材)を自動注入し、裏込め材の圧力が上限値に達すると注入を自動停止するもので、掘進停止時にも裏込め材を自動注入でき、既に注入した裏込め材の圧力低下を無くしてテールボイド沈下を最小限に抑制します(写真-1、図-2)。
開発の
趣旨・目的
 シールド掘進に伴う地盤沈下は、経時的に①先行沈下、②切羽前沈下、③通過時沈下、④テールボイド沈下、⑤後続沈下を経て最終値に達するが、最終値の大半がテールボイド沈下です(図-1)。
 シールド工事の裏込め注入工は、通常は掘進中に実施し、セグメント組立等の掘進停止時には実施していません。この時に既に注入した裏込め材の圧力低下に伴ってテールボイド沈下が助長されることに着目し、本システムを開発しました。
 本システムは掘進停止時にも裏込め材を自動注入でき、既に注入した裏込め材の圧力低下を無くしてテールボイド沈下を最小限に抑制します(図-2、図-3)。
適用範囲
(適用条件)
 シールド工事全般に適用可能です。特に、シールド掘進に伴う地盤変位(テールボイド沈下)の抑制が求められる次の条件などで有効な技術です。
 ①テールボイド沈下の大きな土質(軟弱粘性土、砂質土、礫質土)でのシールド工事
 ②小土被りシールド工事、超近接・併設シールド工事
構造・材料諸元/
製品仕様
 本システムは、通常の裏込め注入システムに新たなシステムプログラムを追加しています。
 各機器の動作、自動注入、自動停止などはシーケンサ(PLC)でコントロールし、設定、操作はタッチパネル方式です(写真-1)。
特徴
(メリット)
①掘進停止時にも裏込め圧を保持できるため、テールボイド周辺の地山の緩みを防止してテールボイド沈下を最小限にでき、周辺環境への影響抑制が図れます。
②裏込め圧のシステム設定によって、自動注入・停止が可能なため、施工性が向上します。
③裏込め圧低下に伴いテールボイドへの裏込め材を自動で追加補充でき、確実なテールボイド充填が可能となるため、坑内の漏水要因を減少でき品質の向上が図れます(写真-2)。
④裏込め圧の低下に伴うテールボイドへの裏込め材の追加補充は、テールボイド沈下の抑制のみならず、その後の後続沈下も抑制できます。そして、組立後のセグメントの安定も促進され、周辺地盤の変位と応力解放を最小限にすることもできます。これらの効果によって、近年の超近接・併設シールド工事におけるより合理的な設計、施工が可能となります。
特徴
(デメリット)
 本システムの沈下抑制効果を向上させるには、施工条件(土被り、土質等)に合わせた適正な設定圧の下限値、上限値を決定することが必要です。
採用実績
採用実績合計 3 件 農業農村整備事業 0 件
その他事業 3 件
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    西宮市 2021 年度 兵庫県 公共下水道新設(合流貯留管整備その4)工事
    厚木市 2020 年度 神奈川県 厚木排水区雨水貯留管整備工事
    神栖市 2019 年度 茨城県 29国補北公共埠頭1号雨水幹線整備工事
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 株式会社タック E-mail(メイン) otac@tac-co.com
    所在地 〒 5320011
    大阪府大阪市淀川区西中島3丁目23番15号セントアーバンビル302号
    E-mail(サブ) oi@tac-co.com
    TEL 0663047910
    担当部署 営業本部 FAX 0663041045
    担当者 新免伸康 URL http://www.tac-co.com/
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
裏込め注入方法によって、仕様等が異なる場合が有りますので連絡先までご相談ください。
サポート体制 本社、営業本部にてサポート致しますが、詳細は連絡先までご相談ください。
特許

登録有

登録番号 第 6479868 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
NETIS(国土交通省新技術情報提供システム) 登録番号 CG-210010-A
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他