技術情報詳細
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技術情報詳細
登録番号 | 1435 | 登録年月 | 2025/02 |
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開発年 | 2017年 | 更新年月 | 2025/02 | |||
技術名称 | 限定充填工法(二層端部限定充填工法) | |||||
登録会社名 | 飛島建設株式会社 | |||||
開発会社名 | 飛島建設(株)、国土交通省中部地方整備局、(一財)先端建設技術センター | |||||
技術の要約 | 充填材の流動性制御による地下空洞限定範囲の充填工法(限定充填工法)を改良した工法で材料費のコストを低減したものである。 | |||||
技術分野 | ||||||
技術の概要 | 限定充填工法は、従来技術である充填工法(高流動性タイプ)の充填材の配合を基本として、さらに水ガラスを添加することで、その流動性を制御できるようにしたものである。これにより、充填が必要とされる範囲に限定した充填が可能となり、範囲外への充填材の大量流出を防止できる。 最初に流動性の低い端部材を対象範囲の外周部に連続施工して外壁を形成し、その後、内部に流動性の高い中詰材を充填する手順で施工する。 二層端部限定充填工法は従来の端部材より水ガラス添加量の少ない端部充填材を先行充填し、その上に従来の端部充填材を充填する方法である。 |
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開発の 趣旨・目的 |
空洞充填工法において、流動性の低い端部材で対象範囲外への大量流出を防止し、また高い流動性の中詰材で、本来の特徴である良好な充填性を確保できる技術。 更なる材料費のコストダウンを目的とした。 |
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適用範囲 (適用条件) |
【適用範囲】 ①適用可能な範囲 石炭・亜炭・金属鉱物採掘の廃坑、地下の採石跡、地下壕、廃棄トンネル、廃棄埋設管、石灰洞、溶岩トンネルのような地下空洞・空間に適用可能である。 ②特に効果の高い適用範囲 石炭・亜炭の廃坑や廃棄トンネルのような比較的高さの低い空洞・空間に特に効果が高い。 ③適用できない範囲 広大な高さの空洞・空間に対しては、端部材が莫大な体積を持つこととなり、非効率である。 【適用条件】 ①自然条件 (1)寒冷地ではプラントの凍結などで充填材の製造が困難になることがある。また、地下空洞内の温度は定常的であるが、仮に、空洞内で充填材の練上り温度が低下する場合は、所定の強度が発現しない場合がある。 (2)空洞内に湧水などによる激しい流水がある場合、充填材の流出・希釈が懸念される。 (3)自然空洞などで、空洞の所在が不明確な場合、充填が困難となる場合が考えられる。 (4)空洞高さが高い場合、空洞内に注入直後の充填材が自重により裾が広がる傾向が現れて空洞天端への密着充填ができない場合も想定される。 ②現場条件 (1)通常は仮設ヤードにプラントを設置し、製造した充填材を配管で現場の充填孔まで直接圧送する。しかし現場の近くに仮設ヤードの面積(大型プラントの場合約2,000m2程度必要)が確保できない場合は、近郊に仮設ヤードを設けてプラントを置き、充填材を現場までアジテータを使って運搬する方式で対応できる。 |
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構造・材料諸元/ 製品仕様 |
端部材の配合材料は、脱水ケーキ、固化材、水ガラス、水よりなり、中詰材は、脱水ケーキ、固化材、水よりなる。充填工事に際しては、あらかじめ配合試験を行い、品質目標値を満足する範囲で配合を決定する。そのなかで流動性に関する端部材のテーブルフロー値:140mm~180mm(フロー試験(テーブルフロー)、JIS R 5201)、中詰材の流下時間:9~14秒(流動性試験(P漏斗)、JSCE-F 521)(以上、一般社団法人充填技術協会規格)。 新配合である第2端部材のテーブルフロー値:180mm〜240mm。 |
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特徴 (メリット) |
(1)品質の向上 対象範囲外へ充填材が大量にまた無秩序に流出することがなく、充填が必要とされる範囲に限定した充填が可能である。また、水ガラスのゲル化作用により、空洞内が水で充たされている場合でも分離抵抗性が高く、目標強度の達成が容易である。 (2)経済性の向上 従来の充填材に比べて、充填材に水ガラスを添加することから、材料単価が増加する。しかし、空洞率が高く広い空洞の一区画を充填する場合、対象範囲外への充填材の大量流出のロスがなくなることから、充填数量が大幅に減少し、工事費を低減することができる。 (3)リサイクル性の向上 空洞充填を行うことができる工法を広く考えた場合、充填材の材料には、全国各地の砕石工場等で発生する脱水ケーキや粒状または紛体状の副産物を利用することができるため、リサイクル性に優れた工法である。 (4)水質の保全 本技術は水ガラスのゲル化作用により、水中での分離抵抗性が高くなることから、地下水の水質保全に有効である。試験施工や実際の工事においても、浮遊物質量、六価クロムなどについて、水質基準を満足することを確認している。 |
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特徴 (デメリット) |
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採用実績
採用実績合計 | 8 件 | 農業農村整備事業 | 0 件 |
その他事業 | 8 件 |
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その他事業 参考実績
年度の新しいものから順に表示(最大20件)
発注者 施工年度 施工場所
(都道府県名)件名 報文の有無 御嵩町総務防災課 2023 年度 岐阜県 特殊地下壕等対策事業 亜炭鉱跡防災工事 無 御嵩町総務防災課 2022 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震に備えた亜炭鉱跡対策事業 第3期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2022 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震に備えた亜炭鉱跡対策事業 第7期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2022 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震に備えた亜炭鉱跡対策事業 第2期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2021 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震に備えた亜炭鉱跡対策事業 第前6期、第7-1期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2019 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災対策事業 第5-3-3期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2018 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災対策事業 第2、3期防災工事 無 御嵩町総務防災課 2018 年度 岐阜県 南海トラフ巨大地震亜炭鉱跡防災対策事業 第1期②防災工事 無
連絡先情報
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連絡先を確認
会社名 飛島建設株式会社 E-mail(メイン) Hideaki_Fujimoto@tobishima.co.jp 所在地 〒 4600003
愛知県名古屋市中区錦1-5-11名古屋伊藤忠ビル9FE-mail(サブ) TEL 0522185760 担当部署 名古屋支店土木営業所 FAX 0522185768 担当者 藤本 英哲 URL https://www.tobishima.co.jp/
その他の情報
積算の参考情報 (単価・歩掛等) |
下記の積算基準が整備されています。 キラ充填工法による空洞充填工事積算資料(2016),一般社団法人充填技術協会,2016年5月 キラ充填工法による空洞充填工事積算資料(2023),一般社団法人充填技術協会,2023年9月 |
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サポート体制 | 詳細は上記の連絡先までお問い合わせください。 | |||||
特許 |
無 |
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無 |
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実用新案 | 無 | |||||
他機関の認証制度への登録 (最大3件) |
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添付資料
発表文献 |
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実績報文 | |
カタログ・ パンフレット |
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単価・歩掛等 | |
動画 | |
その他 |