技術情報詳細

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技術情報詳細
登録番号 0381 登録年月 2019/04

開発年 1997年 更新年月 2024/08
技術名称 オーリス(非破壊検査システム)
登録会社名 青木あすなろ建設株式会社
開発会社名 青木あすなろ建設株式会社
技術の要約 社会資本は維持管理の時代を迎え,既設構造物の延命化を図るための調査・診断技術が必要とされている.オーリスは,主にコンクリート構造物を対象として基礎杭やケーソン基礎等に生じた亀裂の有無,その位置を探知できる非破壊による調査診断技術である.
技術分野
  1. メイン分野
  2. 施設の機能診断
  3. コンクリート構造物機能診断
  1. サブ分野1
  2. 調査・測量・設計
  3. 構造物調査
  1. サブ分野2
  2. 施設の維持管理
  3. 施設の点検・監視
技術の概要  構造物の表面から微細な内部亀裂や形状寸法を,フーチングや地中梁などが介在しても簡便に調査ができる非破壊試験機器である. 構造物あるいは介在する構造物の表面を高硬度の鋼製ハンマーで打撃し,一定の速度で伝播する弾性波を発生させ,共振周波数が高周波数範囲にあるセンサーで計測する. オーリス内部のフィルター機能から構造物内部の亀裂面や構造物先端部で反射した反射波の高周波数成分を抽出し,その伝播時間を読み取ることによって,構造物内部の亀裂位置や形状を調査できる機器である.
【調査事例】 1)既存杭の利用に伴う健全性調査  
2)地震などにより被害を受けた構造物の損傷調査
3)図面のない杭や構造物の形状調査
4)経年によるアンカーの健全性調査  など
開発の
趣旨・目的
 兵庫県南部地震において杭,ケーソン等のコンクリート基礎構造物に多くの被害が生じた.また,地盤の不同沈下等によって新設・既設構造物基礎に亀裂などの損傷が生じることがある.
 この時,復旧補修を講じるための調査では,ボアホールカメラ調査や掘り出し調査等が行われる.しかし,これらは工期や費用的な制約があり,環境条件によっては実施が不可能な場合がある.そこで,超音波,弾性波,電磁波などの非破壊探査法が用いられ,工期や費用面で利点があるが,深い位置での探査や構造によっては適用できない場合がある.
 本システムは,コンクリート・鋼構造物などを対象として,探査深度が大きい場合でも内部にある亀裂位置及び先端部位置の探知が可能な非破壊探査法の開発を行ったものである.
適用範囲
(適用条件)
【適用範囲】
1)コンクリート構造物 (場所打ち杭,PHC杭,PC杭,RC杭,ケーソン,RC矢板,ダム堤体等)
2)鋼構造物 (鋼管杭,鋼矢板,鋼管矢板等)
3)岩盤亀裂,転石
4)木杭/グラウンドアンカー
【適用条件】
1)自然条件 : 調査箇所は乾燥面が条件.降雨時は雨養生できれば調査は可能.
2)現場条件 : 調査員(2名程度)が調査できるスペースが必要.
構造・材料諸元/
製品仕様
・計測機器(33cm×24cm×12cm 重さ6kg)
・受信センサ(直径1cm 高さ4cm)
・鋼製ハンマ
特徴
(メリット)
【メリット】
1)持ち運びが便利な携帯型機器を本体としたコンパクトなシステム機器.
2)フーチング等の既存構造物が介在する場合でも基礎杭の調査が可能.
3)調査深度(長さ)に制限がない.(コンクリート構造物:70m,鋼構造物:160mの実績)
4)波形図が明瞭で高い調査精度の調査が可能.
特徴
(デメリット)
【デメリット】
1)対象寸法(深度)が1m以下の調査はできない.
2)土や舗装によって構造物が覆われている場合は掘り出さなくては調査はできない.
採用実績
採用実績合計 1156 件 農業農村整備事業 10 件
その他事業 1146 件
  • 農業農村整備事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    中部農政局 2015 年度 愛知県 橋台の深度調査
    北陸農政局 2014 年度 新潟県 河川護岸擁壁健全性調査
    関東農政局 2013 年度 千葉県 護岸矢板根入れ調査
    九州農政局 2012 年度 福岡県 道路法面グラウンドアンカー健全性調査
    東北農政局 2010 年度 宮崎県 PC管健全度調査
    北陸農政局 2010 年度 新潟県 推進工事に伴う橋台根入れ調査
    中国四国農政局 2010 年度 徳島県 シールド工事に伴う既設BOX水路RC杭杭長調査
    東北農政局 2010 年度 岩手県 橋梁補修詳細設計業務に係る橋台根入れ深度調査
    東北農政局 2008 年度 福島県 農業水路橋台の深度調査
    東北農政局 2008 年度 青森県 水路暗渠工補足設計(橋台深度調査)
  • その他事業 参考実績

    年度の新しいものから順に表示(最大20件)

    発注者 施工年度 施工場所
    (都道府県名)
    件名 報文の有無
    関東地方整備局 京浜港湾事務所 2017 年度 神奈川県 港湾岸壁クレーン基礎杭調査
    関東地方整備局 高崎河川国道事務所 2017 年度 群馬県 橋台寸法、橋脚深度調査
    九州地方整備局 熊本河川国道事務所 2016 年度 熊本県 砂防堰堤根入れ調査
    九州地方整備局 熊本営繕事務所 2016 年度 熊本県 事務所の基礎部調査
    近畿地方整備局 滋賀国道事務所 2015 年度 滋賀県 仮設設計に伴う橋台基礎深度調査
    中部地方整備局 木曽川下流河川事務所 2014 年度 岐阜県 施設整備計画のための地中梁、フーチングの亀裂調査
    近畿地方整備局 姫路国道河川事務所 2014 年度 兵庫県 橋脚ケーソン基礎調査
    九州地方整備局 長崎港湾・空港整備事務所 2013 年度 長崎県 岸壁基礎深度調査
    北海道開発建設部 小樽開発建設部 2013 年度 北海道 雪崩棚アンカー長調査
    水資源機構 2012 年度 愛媛県 ダム水平打ち継ぎ面健全性調査
連絡先情報
  • 連絡先を確認
    会社名 青木あすなろ建設㈱ E-mail(メイン) keisuke.suzuki@aaconst.co.jp
    所在地 〒 1080014
    東京都港区芝4-8-2
    E-mail(サブ) HiroshiHayashi@aaconst.co.jp
    TEL 0354191019
    担当部署 営業本部 土木営業部 FAX 0354191018
    担当者 鈴木圭祐 URL http://www.aaconst.co.jp/
その他の情報
積算の参考情報
(単価・歩掛等)
【調査業務の標準編成人員】 ・技師(A) 1.0人 オーリス調査技師(調査統轄)                  
              ・技師(B) 1.0人 オーリス調査技師                                           
              ・技術員  1.0人 調査補助(元請の場合のみ)                               
【調査業務の日当たりの標準調査量】                         
 コンクリート構造物:形状調査 8測点,健全性調査 6測点
 鋼構造物:形状調査 8測点 転石:形状調査 7測点 岩盤:亀裂調査 6測点
 グラウンドアンカー:形状調査 9測点,健全性調査 8測点              
サポート体制 ・調査業務は2人(元請の場合は安全管理含めた3人)で行う.・研磨整形するグラインダーの電源は基本的に発電機を持参する.・調査場所が高所,狭隘,急傾斜地等で標準調査が困難な場合は,歩掛を別途考慮して計画.・断続調査,測点間が遠隔した場合等で標準調査が困難な場合は,歩掛を別途考慮して計画.・事前の踏査及び調査が必要な場合は,必要に応じて計上.
特許

登録有

登録番号 第 3571968 号

実用新案
他機関の認証制度への登録
(最大3件)
NETIS(国土交通省新技術情報提供システム) 登録番号 KT-990158-A
先端建設技術審査証((一財)先端建設技術センター) 登録番号 第1303号
添付資料
発表文献
実績報文
カタログ・
パンフレット
単価・歩掛等
動画
その他