登録番号	0315	登録年月	2018/10	0315.jpg 0315_011.jpg
開発年	2003年	更新年月	2018/10
技術名称	反応型けい酸塩混合型コンクリート表面含浸材「Osmo」
登録会社名	株式会社 リナック八千代
開発会社名	株式会社リナック八千代
技術の要約	新設、および断面修復後のコンクリート構造物および既設構造物の耐久性向上にお使いください。 コンクリート表層部を緻密化することにより外部からの水、炭酸ガス、塩化物イオン等の劣化要因の侵入を抑制しコンクリートの耐久性を向上させます。
技術分野	メイン分野 施設の長寿命化対策　コンクリート補修工法 表面処理工法 表面含浸工法 サブ分野1 土木工事（共通） コンクリート工 サブ分野2 土木工事（施設別） 水路工 用水路（開水路） サブ分野3 土木工事（施設別） 水路工 河川及び排水路
技術の概要	コンクリート中の水酸化カルシウムと反応してセメント水和物に組成の近いC-S-Hゲルを生成し、空げきを充てんすることでコンクリート表層部を緻密化します。またコンクリート中に残存している未反応の薬剤は水分が供給されると再度溶解し、水酸化カルシウムと反応します。水酸化カルシウムとの反応を繰り返すことにより、長期的に空げきを充てんすることができます（再反応性）。また反応型ではありますが、成分にけい酸リチウムを配合する事により固化型の性質を併せ持ち、中性化の進行したコンクリートにも効果を発揮します。
開発の 趣旨・目的	コンクリートの耐久性を向上しつつ、外観を変えず、安全性の高い製品の開発を目的として、主成分のシリケート(ケイ酸塩)にリチウムを適正配合したコンクリート改質剤を開発しました。コンクリート表面に塗布すると薬剤が内部へ浸透し、微細な空隙やマイクロクラックを閉塞し緻密化します。また、コンクリート表面がマイナスに帯電します。その結果、外部からの水の侵入を防ぎ、塩化物イオン(Cl⁻)を遮断する性能が高くなります。OSMOを塗布すると塩害、凍害対策に効果を発揮します。また、完全な無機物で構成されており、紫外線劣化も起さず、有害物質も一切溶出せず、安全・安心な製品です。
適用範囲 (適用条件)	・新設、および断面修復後のコンクリート構造物および既設構造物に適用。 ・湿潤状態で施工、養生。湿潤状態を保つため散水（水道水）する。 ・単独で使用できる範囲は潜伏期まで。 それ以上劣化が進行している場合は塩化物イオンの除去や断面修復等が必要。 ・中性化が進行しているが、断面修復が必要ではない状況のコンクリート構造物には Osmo-kk（固化型）の方が有効。 ・塗布作業および養生は5℃以上の環境。（冬期間は採暖による作業・養生環境が必要） ・施工環境が30℃を超える場合には施工面に散水。
構造・材料諸元／ 製品仕様	・色（薬剤）：無色透明 ・密度（比重）：1.100～1.180ｇ/ｃｍ2 ・ｐH：12.0～12.8
特徴 (メリット)	・コンクリート表層部を緻密化し劣化要因の侵入を抑制する。 ・再反応性により長期的な空げきの充てんを期待できる。（水酸化カルシウムがある場合） ・中性化が進行したコンクリートでも効果を発揮できる。（中性化を促進した試験体での透水量試験） ・高炉セメントのようなセメント成分が少ないコンクリートでも効果を発揮できる。 ・水圧環境下でも効果を発揮できる。（JSCE-K572　加圧透水試験） ・微細なひび割れの充てんが可能。（JSCE-K572　ひび割れ透水量試験） ・施工後は通常のコンクリートと同様に考えてよいので、再施工性がよい、被覆材の下地として適用可能。
特徴 (デメリット)	・塗布しても表面の性状を変えないので、外観からは施工済みの確認がしにくい。

採用実績合計	980 件	農業農村整備事業	10 件
		その他事業	970 件