登録番号	0284	登録年月	2018/12
開発年	2000年	更新年月	2024/08
技術名称	レジンコンクリートパネル(サンパネル)水路再生工法
登録会社名	株式会社 サンレック
開発会社名	農業・食品産業技術総合研究機構　農村工学研究所　日立化成工業株式会社　日本ホーバス株式会社
技術の要約	既設水路の内面に厚さ10mmのレジンコンクリートパネルを設置し、その背面に接着材を注入しパネルを固着することによって、水路断面積の損失を抑えつつ、パネル表面の平滑性によって既設水路の通水機能を回復させる工法。
技術分野	メイン分野 施設の長寿命化対策　コンクリート補修工法 表面処理工法 表面被覆工法（パネル） サブ分野1 施設の長寿命化対策　コンクリート補強工法 接着工法 パネル接着工法 サブ分野2 土木工事（施設別） 水路工 用水路（開水路） サブ分野3 土木工事（施設別） 水路工 河川及び排水路
技術の概要	既設水路の内面に、厚さ10mmの高強度かつ耐摩耗性に優れるレジンコンクリートパネルを設置し、その背面に流動性のある接着材を注入しパネルを固着することによって水路表面を被覆する。流動性のある接着材とは、弾性樹脂を主体とする低粘度の材料であり、既設水路の表面とパネルの背面の隙間が僅かな場合でも、接着材の自重によって容易に注入できるため、パネルの接着による水路断面積の損失は軽減でき、尚且つ、パネル表面の平滑性によって既設水路の通水機能は回復できる。
開発の 趣旨・目的	本工法は、農業用水路の改修工事での水路躯体の取り壊し、・撤去に伴う廃棄物の処理量や、躯体の再構築に伴う仮設費、資材費などの抑制（縮減）を目的として、既設水路を取り壊すことなく水路機能を再生するための工法として開発された。
適用範囲 (適用条件)	水路表面のひびわれや水流摩耗による浸食、剥離などの発生により、通水機能が低下したコンクリート製の既設水路を対象とする。
構造・材料諸元／ 製品仕様	・パネル 材　　質：レジンコンクリート製プレキャストパネル 標準寸法：1015×2015×10（ｍｍ） 重　　量：23㎏/㎡ 材料特性：曲げ強度20N/ｍ㎡以上 ・接着材 種　　類：①プライマー（接着性能を向上させるためにパネルと既設水路に塗布して使用する常温硬化型下塗り材） 　　　　　②目地材（パネル間の目地材で樹脂系のペースト状のもの） 　　　　　③注入用接着材（パネルと既設水路の隙間に注入し、両者を接着するための液状ポリエステル系樹脂）
特徴 (メリット)	※メリット 1　パネルは軽量かつ高強度である。 2　パネルを既設水路に固着する接着材は、低粘度で充填性がよくパネル背面の僅かな隙間にも充填できます。 3　薄肉なパネルは、現場での切断、削孔などの加工が容易であり、あらゆる断面形状の水路に対して適用可能です。 4　パネルの粗度係数は、0.01未満と表面平滑性に優れるため、施工後の通水機能を確保できます。 5　レジンコンクリートパネルは、耐摩耗性や物質透過に対する抵抗力に優れるため、水路の機能再生の他、既設コンクリートの長寿命を図る上でも有効な材料です。
特徴 (デメリット)	※デメリット 　 有機系材料を使用するため、火気の取り扱いに対しては留意が必要である。

採用実績合計	90 件	農業農村整備事業	86 件
		その他事業	4 件