登録番号	1017	登録年月	2018/04	1017.jpg 1017_011.jpg
開発年	1997年	更新年月	2023/11
技術名称	バルチップMK（コンクリート用ポリオレフィン系補強繊維）
登録会社名	バルチップ株式会社（大成建設）
開発会社名	大成建設（株）、バルチップ（株）、日豊（株）
技術の要約	モルタル・コンクリートの曲げタフネスの向上、剥離・剥落防止及びひび割れ抑制のための混和材として開発されたコンクリート補強繊維。
技術分野	メイン分野 施設の長寿命化対策　コンクリート補強工法 その他コンクリート補強工法 コンクリート添加剤関係 サブ分野1 土木工事（共通） コンクリート工 サブ分野2 土木工事（施設別） 水路工 水路トンネル サブ分野3 建築 建築（建屋・建具）
技術の概要	・モルタル・コンクリートの曲げタフネスの向上、剥離・剥落防止及びひび割れ抑制のための混和材として開発されたコンクリート補強繊維。 ・素材はポリオレフィン系（ポリプロピレン） 　錆びることがなく、かつ軽量で、高い性能や施工性を有している。 ・JIS A 6208「コンクリート及びモルタル用合成短繊維」適合品 ・建設材料技術性能証明書（GBRC　材料証明　第19-03号）取得
開発の 趣旨・目的	従来、繊維補強コンクリートにおける混和材として、スチールファイバーが多くの実績を有していた。しかし、錆びることや、比重が7.85と重いこと、ファイバーボール（塊）が発生すること、廃棄物処理法においてコンクリートと同等の処理が出来ない等の多くの課題があった。 　これらの問題点を解消するため、非鋼繊維のコンクリート混和材として「バルチップ」が開発された。バルチップの素材はポリオレフィン系繊維であるポリプロピレンで、錆びることがなく、かつ軽量で高い施工性を有している。
適用範囲 (適用条件)	・トンネル（吹付けコンクリート、坑門工、その他　インバートなど） ・橋梁上下部工（床版、高欄、地覆、橋台、橋脚、間詰） ・道路舗装、上面増厚 ・ボックスカルバート、擁壁 ・二次製品 ・軌道用枕木下高さ調整コンクリート ・護岸、河川、ダム ・工場、倉庫、店舗等の土間床コンクリート
構造・材料諸元／ 製品仕様	・素材：ポリオレフィン系（ポリプロピレン） ・密度：0.91(g/cm3) ・公称繊維径：0.5 ～ 1.0(mm) ・繊維長：18 ～ 30mm ・引張強度：500(N/mm2) ・引張弾性率：7,000 ～ 10,000(N/mm2) ・融点：160 ～ 165℃
特徴 (メリット)	・表面形状は、特殊なエンボス加工により凸凹になっているため、コンクリートからの繊維の抜けが起こりにくく、曲げタフネスが大幅にアップする ・モルタル・コンクリート内での分散性に優れ、鋼繊維と比較してファイバーボール（塊）はほとんど発生しない ・耐アルカリ性に優れ、モルタル・コンクリート中での劣化は無い 　但し、紫外線による劣化は起こるため、保管時に注意必要 ・使用される原料の有害性は報告されていない
特徴 (デメリット)

採用実績合計	8 件	農業農村整備事業	1 件
		その他事業	7 件