技術情報詳細
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技術情報詳細
登録番号 | 1216 | 登録年月 | 2017/08 |
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開発年 | 2015年 | 更新年月 | 2017/08 | |||
技術名称 | FRT工法 | |||||
登録会社名 | アップコン株式会社 | |||||
開発会社名 | 島根大学、石川県立大学、アキレス株式会社、アップコン株式会社、株式会社ジオデザイン、岡三リビック株式会社 | |||||
技術の要約 | 本技術は水路トンネル機能回復加圧式ウレタン充填工法で、従来は増厚工法で対応していた。本技術の活用により内空断面を減少させずに、コストダウンと工期の短縮が期待できる。 | |||||
技術分野 | ||||||
技術の概要 | FRT工法の加圧充填は、従来の背面空洞をグラウチングするだけでなく、覆工背面の空洞へ発泡ウレタンを充填した後、さらに発泡固化速度の速い加圧注入用の発泡ウレタンを注入する事により、ウレタンが発生する発泡圧によってトンネル覆工を背面から押さえつけ、外周地圧が不等分布化していた状態を改善し、トンネル覆工コンクリートのアーチアクションを復元し、トンネルが有する本来の機能(耐荷性能)を回復させる工法である。車両や大型重機の進入出来ない小断面の水路トンネルでの施工を想定し、注入装置は人力での移動が可能、且つ軽量コンパクトなため、延長の長いトンネルでも人力での機材運搬を容易にしている。材料搬送には仮設配管を必要とせず、2種類のウレタン原液を一斗缶で坑内に持ち込み、施工を行う。仮設工を軽減する為、注入機の駆動電源はバッテリーでの施工を可能にし、坑内への仮設電源の引き込みを不要にした。この為、加圧注入を行わない従来の背面空洞充填においても、短工期、低コストな施工パッケージを実現した。 | |||||
開発の 趣旨・目的 |
農業用水路トンネルに発生している変状が農業水利施設特有の変状である根源は、通水量を流下できる最小断面が最適設計断面とされたため、道路施設、鉄道施設などのトンネルに比べてトンネル断面が極めて小さく、地域の上水道施設と共同利用されることが多いことから通水中または極めて限定された短時間に工事を行う必要がある。また、人力施工(矢板工法)されたトンネルがほぼ全てであり、当時の裏込め充填の施工技術水準では十分なグラウチングが不能でトンネル天端背面に空洞が残され、トンネルの設計理論(外周から均一な垂直荷重が作用することを前提として、覆工内に引張応力が発生しないよう設計する理論)通りの施工が不可能であったと考えられる。本技術は、現存する農業用水路トンネルの機能(耐荷性能)を補強または回復させることを目的とする。 | |||||
適用範囲 (適用条件) |
FRT工法の適用範囲は、トンネル天端背面の空洞が原因でスプリングライン付近に延長方向へひび割れが生じている馬蹄型の既設農業用水路トンネルである。この背面空洞は、施工技術の未熟な時代に施工されたトンネルで多くみられ、トンネル天端部分に覆工コンクリートが充填不足となることで発生するものであると推測されている。設計時に前提としたトンネル外周地圧が全周等分布の状態になるという状態を満足しなくなり、ひび割れが発生したと考えられる。コンクリート強度は健全である事が条件となり、中性化等、経年劣化の進んだ覆工コンクリートの場合は増厚工法などの補強が必要となる。 | |||||
構造・材料諸元/ 製品仕様 |
図表・写真の「構造・材料諸元/製品仕様」を参照してください。 | |||||
特徴 (メリット) |
圧送を行わず、材料を坑内へ持ち込み施工を行うため、仮設を必要としない。また、材料が自己発泡し空洞に向かって広がる性質を持つため、トンネル内からトンネル・クラウン部への充填に適する。 ①増厚工法と違い補修により水利断面を減少させる事なく、トンネルの耐圧強度の回復が可能である。 ②増厚工法と比較すると工期が短くコストを削減可能である。 |
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特徴 (デメリット) |
採用実績
採用実績合計 | 15 件 | 農業農村整備事業 | 5 件 |
その他事業 | 10 件 |
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農業農村整備事業 参考実績
年度の新しいものから順に表示(最大20件)
発注者 施工年度 施工場所
(都道府県名)件名 報文の有無 愛媛県東予地方局 今治支局農村整備課 2022 年度 愛媛県 地域ため犬(3)第1号犬塚池改修(その2)工事 無 関東農政局 那珂川沿岸農業水利事業所 2018 年度 茨城県 平成29年度 那珂川沿岸農業水利事業(二期) 那珂中部幹線補修工事 無 北海道上川総合振興局 中部耕地出張所 2016 年度 北海道 水利施設 東神楽幹線地区 1工区 無 北海道上川総合振興局 中部耕地出張所 2015 年度 北海道 水利施設 東神楽幹線地区 61工区 無 関東農政局 西関東土地改良調査管理事務所 2015 年度 静岡県 牧之原国営造成土地改良施設整備事業幹線水路防食その他工事 無
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その他事業 参考実績
年度の新しいものから順に表示(最大20件)
発注者 施工年度 施工場所
(都道府県名)件名 報文の有無 下松市上下水道局 2021 年度 山口県 東幹線水路改修工事(第2工区) 無 下松市上下水道局 2021 年度 山口県 東幹線水路改修工事(第1工区) 無 独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所 房総導水路事業所 2020 年度 千葉県 房総導水路緊急改築東金・大網地区トンネル補強外工事 トンネル覆工背面空洞充填工 (20号トンネル・12工区~26工区) 無 大津菊陽水道企業団 2020 年度 熊本県 立野隧道補修工事 無 独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所 房総導水路事業所 2019 年度 千葉県 房総導水路緊急改築 東金・大網地区トンネル補強外工事 無 小平市都市開発部 道路課 2018 年度 東京都 新堀用水のり面(胎内堀)保全工事 無 独立行政法人水資源機構 木曽川用水総合管理所 2018 年度 岐阜県 右岸緊改左岸幹線愛宕山トンネル空洞充填工事 無 独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所 房総導水路事業所 2017 年度 千葉県 房総導水路緊急改築小食土地区トンネル補修工事 (硬質発泡ウレタン充填工事) 無 独立行政法人水資源機構 千葉用水総合管理所 房総導水路事業所 2017 年度 千葉県 房総導水路緊急改築油井地区トンネル補修工事 (硬質発泡ウレタン充填工事) 無 神奈川県企業庁 酒匂川水系ダム管理事務所 2017 年度 神奈川県 玄倉1(発)導水路補修工事 無
連絡先情報
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連絡先を確認
会社名 アップコン株式会社 E-mail(メイン) customer@upcon.co.jp 所在地 〒 2130012
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP東棟611E-mail(サブ) TEL 0448208120 担当部署 営業部 FAX 0448208121 担当者 漆原孝成 URL http://www.frt-method.com/
その他の情報
積算の参考情報 (単価・歩掛等) |
トンネル条件により施工単価は変動するため、一定ではない。 削孔工は覆工コンクリート厚によりサイクルタイムを決定し、単価を算出する。 注入工は背面空洞の大きさによりサイクルタイムを決定し単価を算出する。 (注入孔)閉塞工は足場の有無、不連続な施工区間の除外区間の延長距離等現場条件によりサイクルタイムを決定し単価を算出する。 そのため、現場条件により積算する。 |
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サポート体制 | 農業用水路トンネル機能回復技術研究会による工法及び技術支援サポートを実施。詳細は上記の連絡先へお問い合わせ下さい。 | |||||
特許 |
登録有 |
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有 |
登録番号 第 6337375 号 |
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実用新案 | 無 | |||||
他機関の認証制度への登録 (最大3件) |
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添付資料
発表文献 |
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実績報文 |
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カタログ・ パンフレット |
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単価・歩掛等 | |
動画 |
FRT工法の施工.mp4 アップコン株式会社 |
その他 |